FP3級の実技試験は以下の3科目から選択できるようになっています。
- 「個人資産相談業務」(金財が開催)
- 「保険顧客資産相談業務」(金財が開催)
- 「資産設計提案業務」(協会が開催)
この中で一番オススメなのがFP協会が実施している「資産設計提案業務」です。
オススメする理由は以下の2つです。
- 合格率の高さ
- 問題数が多さ
合格率の高さ
2012年と2011年に実施された、FP3級実技試験の計6回分の試験を表で比較してみます。
試験日 | 個人資産相談業務の合格率 | 保険顧客資産相談業務の合格率 | 資産設計提案業務の合格率 |
---|---|---|---|
2012/9 | 57.32% | 54.41% | 91.28% |
2012/5 | 66.82% | 64.19% | 90.43% |
2012/1 | 79.15% | 67.69% | 86.90% |
2011/9 | 67.26% | 43.32% | 92.57% |
2011/5 | 72.96% | 60.04% | 97.93% |
2011/1 | 35.42% | 48.21% | 98.42% |
参考:FP技能検定|一般社団法人 金融財政事情研究会 , 過去の試験結果|3級FP技能検定|FPの試験情報 |日本FP協会
表で比べると一目瞭然で「資産設計提案業務」の合格率が異常に高いことがわかります。
「資産設計提案業務」の合格率は毎回90%前後で安定しています。
一方で、「個人資産相談業務」は合格率の開きが非常に大きくなっています。試験ごとの難易度の差が大きかったと予想できます。
特に2011年1月に実施された試験では、「個人資産相談業務」は合格率が35.42%に対し、「資産設計提案業務」の合格率が98.42%で、顕著な差が出てしまっています。
つまり、「個人資産相談業務」は、試験ごとの難易度のばらつきが大きいので、運悪く難しい試験問題に出くわしてしまうというリスクがあります。
実際に私は「個人資産相談業務」の過去問を解いてみて難易度の差を実感しました。余裕で正答率8割を超えた試験もあれば、5割も取れなかった試験もありました。
ちなみに過去問は 大原のページ からダウンロードできます。
問題数の多さ
金財で実施される「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の問題数が15問なのに対し、協会で実施される「資産設計提案業務」の問題数は20問です。
「資産設計提案業務」の方が5問多くなっています。問題数が多いと何がいいのかというと、リスクが小さくなるというメリットがあります。
問題数が多ければ苦手分野から多く出題されたとしても、他の問題で挽回ができます。
つまり、問題数が多くなるほど運要素が少なくなります。しっかりと試験対策した人なら運要素が少ない方が有利です。
以上の理由からFP3級の実技試験は特にこだわりがない限り、FP協会で実施される「資産設計提案業務」を選択することをオススメします。
私は安易に「個人資産相談業務」に決めてしまって後悔しています。
まとめ
「資産設計提案業務」は試験の難易度が毎回低い傾向にあり、問題数が多いため運要素が少ない試験といえます。
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